昨日、風邪気味のため薬がぶ飲みで昏睡状態二歩手前のフワフワな状態でTVドラマ版「火垂るの墓」を観てました。スタジオジブリ制作で高畑勲監督のアニメ版は毎年終戦日の頃を目安にTV放映されているのであまりにも有名かと思います。今回は日本テレビ系で実写版として放映されたわけですが、あの「鬼おばさん」とその娘の視点から見た内容となってました。極端な言い方をするとすごく嫌な役だと思うのに、キャラ的には意地悪役が似合わないあの松嶋菜々子さんが演じたことにビックリでした。それでもオリジナルの内容を壊さないように、台詞やシーンなど殆どがそのまま使われてました。でもこの話は何度観てもボロ泣きしてしまって困ります。昨日の実写版でもドロップ缶を観ただけで涙腺緩みきってました。優しい兄「清太」と幼い妹「節子」の尊い一生を見てると身の回りを贅沢に暮らしていることに落胆してしまいます。時代そのものが贅沢なのか考え方が贅沢なのかはわかりませんが、戦争というものがいいことだとはとても思えないものですよね。病気になった時にわたしがいつも思うことは「普通が一番」ということです。今の自分がどれだけ幸せかと言うことを改めて気づかせてくれる数少ない作品の一つに今後も涙する人が絶えないかもしれませんね。